美しい川原と向こう岸の土手を走る電車、住宅地にありながら贅沢な風情を楽しめる好立地にこの家はあります。その豊かな自然を取り込みつつも、その風景を邪魔しないよう、建物を木々の緑で多いボリューム感を抑え、外観は景色に溶け込む石や木を使いました。
室内は空間を大きく横切る階段が家の中央に位置し、存在感を示します。互いの部屋を壁で仕切ることなく、この階段によって隔たりと繋がりとを保ちます。木と漆喰で五線譜をイメージした壁面は、家族の奏でるチェンバロの音色を美しく演出し、このとき階段はいつの間にかギャラリー席に変わり、人々が集まります。
